出会った頃から私が好きだった‥‥と、この度付き合う事になった一が私に恥ずかしそうに教えてくれた。
思い返してみると出会いは三年前で、つまりは、三年間、この男は一途に私だけを想い続けてくれたらしい。
しかも人を好きになると言うのも初めてのことで、彼が生まれて二十三年目にして‥‥私が初彼女、と言う事になる。
それは正直嬉しかった。
その年齢まで恋愛経験がないのはどうかと言う人もいるかも知れないけれど、私は逆にそういう人の方が良いんじゃないかと思う。
変に遊びを知らない分純粋だろうし、その年齢まで誰とも付き合わなかったのは他人にも自分にも誠実である証なのではないかと。
そう。彼は、とても誠実な人だ。
誠実で、とても一途な人。
彼の言葉の端々から、態度から、私への純粋な想いが伝わってくる。
私はきっと‥‥ものすごく愛されているんだと思うんだ。
それってとっても幸せな事だと思うんだ。

、あんたは土方さんにあまりご心配を掛けぬように努めてもらわねばならん」

それが無ければ。


私には土方さんというとっても出来る上司がいる。
鬼部長、と言われているくらい厳しい人なんだけど、実際はとっても部下思いのいい人だ。
鬼と言われるのは怒った時が鬼のように怖いからとか、鬼のように膨大な仕事をさせるからとか言うけれど、怒るのにもきちんと理由はあるし、仕事の量だって無茶な量は回さない。
彼は色んな意味で優秀でその人その人に見合った仕事の量を任せているし、失敗すればフォローもする。
怒鳴りつけつつもさりげなく気にしてくれて、出来たら誉めてくれる、そんな人だ。
だから会社では怖い怖いと言いつつも彼は尊敬されているし、慕われている。
中には崇拝までする人がいて‥‥一もその中の一人だ。
分からなくもない。私も土方さんは尊敬している。
一番彼に仕事を任されている分怒鳴られる回数は多分私が一番だろうけど、尊敬してるし、人としても好きだ。
だけどね、
「先日の会議資料の件だ。三日三晩徹夜で作り上げたのは大したものだが、土方さんがあれではいつかあんたが倒れてしまうと心配しておられた。あの方はご多忙故に心労も多いはず。あまり心配を掛けさせるべきではない」
くそ真面目な顔をして、私に改めろと言う彼に私は複雑な顔になる。
その台詞は一見私を心配しているようにも聞こえるけれど、よくよく聞いてみれば土方さんに迷惑を掛けるなというのが重点になっているのがおわかりいただけるだろうか?
いや、その通りだ。
私はつい先日、三日三晩寝ないで缶詰状態で一人会議資料を作り上げた。会議資料と言うよりは企画資料と言った方が良いか。
土方さんが任せてくれた大役だったから張り切りすぎた事は認めよう。
作り終えた後にぶっ倒れて、三日くらい高熱で休んでしまったのは大変ご迷惑をお掛けした事として反省している。
「次からは無理そうなら声を掛けろ」
なんて土方さんも言ってくれたけど、ただでさえ忙しい彼の手を煩わせたくないと思っての事だ。
こんな事を言えば私も相当土方狂の一人かもしれない。でも、あくまでそれは、仕事での事。プライベートでは別だ。
普通別でしょ?
二人っきりで家でまったりデーとしてる時に言う事じゃないでしょ?
仕事中に言えよと突っ込みたくなるのをぐっと堪える。
堪えるのは‥‥何度目になるだろうか。
それほど、一は土方さんについての話題をふたりきりの時にも良く、する。
大抵、私が土方さんに迷惑を掛けているからどうこうと叱られるんだけど、それって今する話だろうかと私は何度も思ったものだ。
「それは私も反省してます」
「‥‥本当か?」
「二度としないってば」
と降参のポーズで溜息混じりに言えば、彼はまったくと言いながら腕組みで一人ごちる。
「土方さんもにばかり任せていないで、俺に声を掛けてくれれば‥‥」
無茶をさせる事もなかっただろうに、と後に続いたんだけど、それは聞きようによっては嫉妬しているようにも聞こえる。
土方さんに、じゃなく、私に。
ねえちょっと、私たち付き合ってるんだよね?
なんで私に嫉妬すんの?
なんで、中心に土方さん来てるの?
尊敬もここまで来ると若干、腹が立つ。
それこそいい加減にしてくれ、と言いたくなる程度に。
‥‥我慢我慢。
今日は楽しい話をしに来たんだから。
「ね、ねえ、一。前々から思ってたんだけどさ」
「なんだ?」
まだ不機嫌そうに私を睨み付ける彼に、わざと声のトーンを明るくして、じゃん、とパンフレットを差し出してみる。
「来週の土曜日で付き合って一ヶ月になるでしょ? 記念のお祝いに、どっか遊びに行かない?」
「そ、そういえば、もう一月か」
私の言葉に一の頬がぽっと赤くなる。
赤面しつつ、表情には嬉しそうな笑みが浮かんでいて、一ヶ月記念なんてしなくてもいいかってスルーしなくて良かったと心底思えた。
「しかし、あんたが持っている資料は、どこも遠方のような気がするが」
差し出したパンフレットを受け取ると、彼は大きく書かれた地名をさっと視線でなぞり、そう零した。
「これでは日帰りで戻ってくるとなると時間を取れないのではないか?」
真面目だからきっと悪気はない。
悪気はないけど、全く気付かれないのもちょっと不満で、私は唇を尖らせて、だから、と小さく呟く。
「‥‥泊まりで行こうよ」
「っ!?」
泊まりという言葉に彼の身体がぎくんと強ばる。
流石にそこまで鈍くはないか。
二人でお泊まりは、してもオッケーですよのサイン。
そろそろして欲しいっていうのは私から切り出せないので、それとなく匂わせて向こうから来てくれるように嗾けるしかない。
「どう、かな?」
ちろ、と視線を上げれば真っ赤な顔で「あの、その」と狼狽えながらも悪い反応じゃない彼の姿があって、
「‥‥あ、あんたが、構わないなら」
恥ずかしそうに視線を伏せつつ了承の言葉を返してくれる。
「じゃじゃ、何処にする?」
私は嬉しくて、高いテンションのままに早口に訊ねた。
「やっぱり温泉には浸かりたいよね? 一、和風な雰囲気の方が好きって言ってたし。あ、あと、出来たら季節の料理が食べれるところがいいかな?」
。一度にそんなに聞くな。一つずつでなければ俺も答えられん」
落ち着けと窘めつつも一は優しい顔だ。
嬉しいっていう私の気持ちをきちんと汲んでくれている。
それが更に嬉しくて、私はにこにこと笑顔で続けた。
「露天風呂がついてる所でのんびりしたいよね。あ、部屋についてるのも捨てがたい。折角だから二泊くらいしちゃおうか?」
金曜日、有給とってさ。
そう、私が口にした瞬間だった。

「それは土方さんに一度お聞きしてみなければ」

先ほどまでの優しい顔はどこへやら。
難しい顔になってぴしゃりと言い切る彼に、私は一瞬にして嬉しいという気持ちがすっ飛んでいく。

勿論、彼の言う事はごもっともだ。
もしかしたら急用が舞い込むかもしれない、というのはよく分かる。
私たちの上司は彼で、有給を取るならば彼の許可も得なければならない。
でもさ、これこそが『絶対』みたいに言われると流石の私だって黙っていられない。
っていうか、我慢の限界。
私は悔しいやら情けないやらで、思わず持っていたパンフレットを叩きつけつつ驚いた顔でこちらを見るそいつに声高に吐き捨ててやった。

「おまえなんか、土方さんと乳繰り合ってろ!!」



「おい、聞いたぞ。おまえ、斎藤と喧嘩したんだってな?」
「原因はあんたですよ、鬼部長」
「‥‥それも聞いた。つか、捨て台詞に俺と乳繰りあえとか言うのはやめろ。男同士とか気色悪くてかなわねえよ」
「私だって同じ気持ちですよ。でも、何かあることに土方さん土方さん、言われちゃそうも言いたくなります。女の子に嫉妬するならいざしらず、なんで男の人に嫉妬なんかしなくちゃいけないんですか」
「俺に言うな。本人に言え」
「言った所で聴かないから、土方さんに言ってるんですー」
「おまえの言う事なら聴きそうだけどな」
「残念ですけど、私の言葉なんぞ土方部長のお言葉の足下にも及びませんよ。ばーかばーか」
「ガキかてめえは」
土方さんは呆れたように呟き、溜息を小さく吐く。

紛れもない八つ当たりだという事は自覚していた。
けど、土方さんがあまりにグッドタイミングというかバッドタイミングに話しかけてくるもので、つい、止まらなくなってしまったんだ。
しかも、この人、八つ当たりをされるの分かってて話しかけてくるし。
ああもう、こういう優しい所が苦手だ。
自分がどれほど子供かっていうのを思い知らされる。
「‥‥すいません」
「構わねえよ」
一度出せば、少しは落ち着く。
落ち着いたら自己嫌悪の嵐がやってきて、しょぼんと肩を落とせば土方さんは隣で煙草を一本、取り出すと口に咥えながら口を開いた。
「まあ、斎藤のヤツをあんな風にしちまったのは俺の責任だ。新入社員の頃にあれこれ面倒を見てやったからか俺には変に遠慮しやがるようになっちまった」
社会に放り込まれて右も左も分からないという不安な時期に後ろでどっしりと構えてフォローしてもらえれば、誰だってすり込みのように彼を信仰するのは当然の事。
私もそれに近い。
でも、そこは仕事だけにして欲しいっていうのが私の本音。
だって土方さんは頼れる上司だけど、私の親でもなければ恋人でもない、赤の他人なんだから。
それは一にも当てはまる。
「もう俺に気を遣う必要はねえって言ってんだけどな‥‥」
ボッと火が生まれる音がして、紫煙が宙に漂う。
わざわざ風下を選んで煙草を吸うのはきっと計算の内なんだろう。
もう色々と勝てる気がしない、なんて思いつつ手すりに凭れ掛かれば、ふーと紫煙を吐き出しながら、
「斎藤のヤツは悪気があったわけじゃねえんだ。許してやっちゃくれねえか」
ぽつりと彼は言った。
あんたは一の母親かって反論したかったけど、何故かその声があんまり優しくて‥‥私は言えず、それでも悔しいからそっぽ向いて「はい」とは言わない。
そんな私を見て一つため息を吐くと、そういや、と彼は思いだしたように切り出した。
「さっき、斎藤は俺の言葉しか聞かねえっておまえ言ったよな?」
「‥‥ええそうですけど?」
それ穿り返して何が言いたいんだ。
なに? 彼女よりも自分の方が上とか言いたいの? どんだけ鬼なの? 実は隠れMのくせに、と内心で吐き捨てると、彼は宙を見たまま、

「ここに来る前に斎藤と話をしたんだが‥‥その後」

ふ、と紫煙を吐き出しながらこう告げた。

「あいつ、俺の言葉も聞かずに歩き出して――階段から見事に落ちたぞ」

そりゃあ見事に落ちっぷりだったと、土方さんが言うよりも前に私は走り出していた。



ビルの一角に設けられた医務室。
医務室とは言ってもちょっとした薬と簡易ベッドがいくつかあるだけで、医務室と言うよりは仮眠室みたいな扱いになっている。なおかつエアコンが壊れているから夏場は暑く、冬場は寒いと言うことで快適に過ごせる場所ではなく、よっぽどの事がなければそこで休む人はいない‥‥という、あまり意味のない空間だ。
たまに総司が毛布持参で寝てたりするけど。
「はじめっ!?」
がちゃんと扉を豪快に開けて飛び込む。
一応医務室なんだから静かにしなきゃいけないってのは開けてしまってから気づいたけれど、やってしまった事はもうどうにもならない。
それよりも扉を開けた瞬間、どうやら起きあがったらしい彼がスーツの上着を羽織りながら今まさに出ようとしていたのが問題で、
「っ!?」
「っ!!」
そのままぶつかりそうになって、私は急ブレーキを掛ける。
しかし、車は急に止まれないのと同じで人も急には止まれない。
ブレーキを掛けたところでついた勢いを相殺することは出来ず、爪先で止まろうとしたために勢い余って私はつんのめってしまって、
「っ!?」
!?」
喉の奥で小さな声がはじける私を、一は呼んで、駆けだして、

ぼすっ

「つっ!!」
私は思いっきり、堅い胸板に鼻をぶつけ、一は一で胸を私の顔で強打され、揃って小さくうめいた。
鼻、潰れたかも。
と私は痛む鼻を押さえようと体を離そうとして、だけどそれよりも前に背中を押さえつけられて叶わなくなる。
一の手だった。
これはいわゆる、抱きしめるという行為で、私は思わずぎくんっと体をこわばらせてしまった。
確かに私たちは恋人同士で、抱きしめられたりキスだってしたりはする。
でも、会社では一切接触禁止‥‥みたいな感じで、一は私を恋人扱いしないし、それらしい雰囲気だって一切出さない。
別に社内恋愛禁止ってわけでもないのに、だ。
そんな彼に抱きしめられて、私が驚くのは当然の事。
思わず動揺のあまり、胸を押し返して離れようとしたら、更にきつく背中を抱かれて私は苦しささえ覚えるけれど、一は手を離してはくれなかった。
無言で抱きしめるのは、私を捕まえるみたいで‥‥
暫く抵抗してみたけれど抵抗した分だけ強く抱きしめられるので、途中で諦めて、止めた。
「はじめ、逃げないから」
はぁ、とため息を吐きつつ、力を緩めてくれと言えば身体が一瞬強張り、やがて緩む。
緩んでも手はしっかりと背中に回されたままで逃がすつもりはないと言うのがはっきりと現れていて、私はこの際覚悟を決めなければならないのだと気づいた。
今更だけど。
「先日の、件だ」
一も言いにくかったのか、たっぷりと、それこそ一分以上も沈黙した後に躊躇いがちに口を開いた。
昨日の、というのはあれだろう。
私との喧嘩の件。
「謝らないからね」
酷いことを言った自覚はあるけど、私は謝らない。謝りたくない。
だってあれは、私の本心だ。これまでずっと我慢していたせめてもの反論だ。
土方さんの言うとおり確かに男同士でっていうのは勘弁してくれよって思うくらい気持ち悪いし、なにより彼が憧れる土方さんとそんな関係になんて侮辱にも程があるだろうけど、私だって黙ってられない時だってあるんだ。
そんな私に一は小さな息を飲んで、吐く。
呆れられるかと思えば、
「すまなかった」
なんて欲しかった謝罪の言葉が返ってきて、私は思わず驚いてしまった。
あ、いや、別に謝ってほしいわけじゃなくて、わかって欲しかった、のが本当のところなんだろうけど。
一は謝って、それから、ちょっと口ごもった。
多分、言葉を探しているんだろう。
その、と言って、暫く黙って、それからまた口を開いた。
「俺は入社して以来、土方さんの指示に従うのが絶対だと思いこんでいた所がある」
探しながら、一は途切れ途切れに言った。
「仕事の上では当然の事なのだが、私生活でも‥‥俺は、気づけばあの人に従わなければという気持ちになっていた」
「‥‥」
「私生活においてあの人は関係ないというのに、だ」
「‥‥」
「俺たち、ふたりの事だというのに」
ようやく気づいたか、と私は内心でため息を吐く。
呆れた‥‥という感じだけど、残念ながら悪い気はしない。
何故なら斎藤一という不器用な男がそれに気づけただけでも大きな進歩だと思うから。
だから私は溜息を零して、力を抜くと緩んだ隙間からそっと手を滑らせて一の背中へと回した。
「すまなかった」
「‥‥気付いたなら、いい」
私の小さなつぶやきに、ほっとしたような溜息が零れ、もう一度、背中に回した手に力が込められた。

一はようやく気付いてくれたけど‥‥多分、すぐには直すことは出来ないだろうって事は分かっていた。
私もそれをすぐに直せなんて無茶は言わない。
もう三年も一はそうやって生きてきたんだから。
ただ、少しでも、分かってくれたなら今はそれで‥‥


「そういえば、今朝朝礼でも言われたけど‥‥来週。懇親会だったよね」
「‥‥あ、ああ」
二人でしばし浸っていた幸せの余韻をうち破ったのは私の静かな声。
「島原の案件だから、出ないわけにはいかないよねー」
「そう、だな」
すまない、と謝る一に私は仕方ないと肩をすくめる。
土方さんが絡まなくても絡んでも、どのみちポシャる運命だった計画だけど、まあ一が少しでも分かってくれればそれで良いだろう。
だけど‥‥
「その、代わりにといっては‥‥その次の週はどうだろうか?」
おずおずと提案してくる一に、私はうーんと、首を捻り難しい反応を示す。
「次の週は、私、次の案件で忙しいからなぁ」
「な、ならば、その次は‥‥」
一瞬怯んだ一は、だけど果敢にも次へと挑戦しようとする。
それを私は「その次は月末だから忙しいだろう」と返せばもう一度唸って、それならば次はと必死に私との約束を取り付けようとするのだからなんだか笑える。
私の機嫌を取ろうとするのか、それとも、別の意図があるのか‥‥それは気付かないことにしてあげよう。

でもね、

どうにか繋げようとする彼に、私はにやりと意地の悪い笑みを浮かべて、その次は‥‥ともったいぶって言ってやる。

「残念ながら、私は土方さんと関西出張だ」

「っ!?」

分かってくれれば良いけど、だからといって私は今までの積もり積もったものをなかった事にするつもりはない。
一だって、少しはやきもきすればいい。
私が感じたほんの少しでも。

、ま、待て! それは‥‥」
「一応一泊二日の予定で、だけど、年末の忘年会会場の下見にねー」
「い、一泊!?」
「そう、経費削減で一部屋しか取れなかったんだけどねー」
「一部屋!?」
素っ頓狂な声を上げ、一の顔がざぁっと青くなる。
何を考えているのか、は手に取るように分かって、思わず意地悪く、
「ん? なんで青くなってんの? もしかして、何か起きるんじゃないかって心配してるの?」
そりゃないよと私は笑った。
「おまえが尊敬すべき土方部長が、部下の恋人に手なんか出すわけないでしょ?」
「そ、れはっ」
青い顔がひきりと引きつる。
あり得ない、信じてる。
けど、結局私と土方さんは女と男であるというのも事実で、男女が一つ屋根の下という状況がどういうものかというのも分かっているだけに一は安心できないようだ。

にっこりと、私はこの日一番の極上の笑みを浮かべると、安心してと青ざめる一に言い聞かせた。

「何かがあっても私が好きなのは一だけだから」


その翌日「俺を巻き込むな」と土方さんに拳骨を食らったけど、一がとっても面白い顔をしていたから、それはそれで良しとしよう。


犬も食わない




  土方さん大迷惑な話。